バルセロナでガウディのライバルとも言われ、同時期に活躍した大巨匠に『モンタネール』がいます。

その中で一番人気があり見たかったのは《世界遺産・カタルーニャ音楽堂》です。

残念ながら時間足りず、外観のみ散歩で楽しみました。

特にカタルーニャ音楽堂は、開館時間が短いので時間調整も必要です。

『モンタネール』ってどんな人?


モンタネールは1850年生まれで、ガウディの2年先輩です。

裕福な印刷業者の家に生まれ、25歳という若さで建築学校の教授となる天才ぶりでした。

ガウディも講義を受けたことがあるようです。

凄いですね~!

モデルニスモ時代の影響で曲線美の追求と合理的主義、アラブ建築の影響を受けてモンタネール独特の世界感のある建築を残しています。

世界遺産・『カタルーニャ音楽堂』


カタルーニャ音楽堂は1905年~1908年に、オルフェオ・カタラン合唱団の本拠地として建設されました。

モンタネールの建築の中で最高傑作と言われています。

カタルーニャ音楽堂は、ゴシック地区のライエタナ通りの北東側にあります。

カタルーニャ広場やカテドラルからも、徒歩圏内でたどり着けます。

現在もクラシックコンサートやオペラ会場として使用されています。


わ~、外観がエスニック宮殿のような造りで、豪華さが伝わってきます。

玄関上の円柱のカラフルなアラベスク模様が、目に入って来ます。

柄も1本づつ違っていて、所々に花や唐草模様の彫刻があしらわれています。

その延長線上には作曲家の胸像が3体飾られ、音楽の建物であることを示しているようです。

1番上の彫刻像がサン・ジョルディ


建物の角の中央にはカタルーニャの守護聖人、サン・ジョルディの彫刻があります。

ガウディとは違った豪華さと美しさがあります。

柱の下のモザイク柄が、花更紗風で可愛らしい。

窓の鉄柵の柄もシンプルだけど素敵です。


装飾的な外観も素敵ですが、実は中の大ホールのステンドグラスのシャンデリアが豪華で凄いのです。

以前に中を見学した友人に写真を見せてもらったのですが、色鮮やかで宝石のように輝いていていました。

ミュシャの絵を思い出すほどの甘い色のステンドグラス!

写真だけでも、ため息物! 

実物は相当スゴイはず・・・次回の楽しみが出来ました。

カタルーニャ音楽堂情報

開館時間 10時~15時半 (7,8月は18時まで)

*見学はガイドツアー方式で30分おき1時間弱のガイドのようです。
 英語又はスペイン語で今のところ日本語のガイドツアーはないようです。

休館日 不定期 コンサートなどイベントの時などはお休み

料金 20€ (早めに購入すると16€)

場所 地下鉄ウルキナオナ駅から5分 (カタルーニャ広場やカテドラルからも徒歩圏内)


カサ・リェオ・モレラ


カサ・リェオ・モレラはモレラさんの依頼でモンタネールが、1902年~1905年にリニューアルをてがけた住宅です。

高級ブランドが並ぶグラシア通りの、カサ・バトリョと同じ並びにあります。

1階にはスペインの高級皮革ブランドのロエベが入っているので、とても分かりやすいです。

バルセロナ市の芸術建築コンテストで受賞した、記念すべき建物です。

飛び出した曲線のバルコニーが特徴的!

いくつもの円柱の柱とその回りの繊細な彫刻が、レース柄のように綺麗で美しい建物です。

特に屋上の王冠のような塔が、とても素敵でかっこよいのです。

写真は夜のライトアップで屋上が写っていませんが・・・

昼間の写真が上手く撮れていませんでした。

内観は2階がモレラさんの住居だった所で、花の建築家と言われたモンタネールらしい豪華な花の彫刻とステンドグラスが見物のようです。

カサ・リェオ・モレラ情報


開館日 不定期 月に数回程度 公式ページで開館日が公表されていて予約のみの様子。
すぐに埋まってしまうようなので見学にはこまめなチェックが必要。

*見学ツアー方式

料金 15€

場所 地下鉄パセジ・ダ・グラシア駅から3分(カサ・バトリョの2軒隣)


モンタネール

モンタネール建築は、モデルニスモの影響の豪華さの中に繊細で優しい雰囲気を感じました。

その他の代表建築

*世界遺産・サン・パウ病院 (サグラダ・ファミリアから徒歩10分)

*アントニ・タピエス美術館 (地下鉄パセジ・ダ・グラシア駅から5分)