ガウディ作品の中でバルセロナに来たら、絶対見逃せないひとつが世界遺産『グエル公園』
チケット事前予約無しに入れるでしょうか?
カサ・バトリョを見たあと、11時半頃到着しました。

とってもワクワクします!
早速グエル公園のチケット売り場を目指して見ると・・・
わわ~行列できていました。(>_<)
でもせっかく来たので並んで見ることに!
30分弱、10€で購入出来ました。
ちょっとロスは出ましたが、入れる事が嬉しい!
『グエル公園』って?
ガウディのパトロンだったグエルさんの依頼で、市場や学校、60軒もの田園住宅街を考えた都市開発計画!
ガウディとグエルさんの夢構想は、イギリス風庭園住宅でした。
ところがこの辺りは全く開発が進んでない場所で、バルセロナの街からもほど遠く交通機関もまだ無かったため住宅が売れなかったようです。
ガウディとグエルさんの住宅となる2軒のみで、夢の途中で庭園住宅構想は中止されたそう。
グエルさんの死後、バルセロナ市が買い取り『グエル公園』として市民の憩いの場となったようです。
今では世界中から観光に訪れる大人気の場所となっています。
『グエル公園』モニュメント
いよいよ中に入って見ると・・・ガウディの夢の国が繰り広げられています。
いったいどのようになっているのでしょうか。
入口のコンセルジュと門番の家
入口となる場所には夢の国にふさわしい建物が・・・
とても見たかった “ヘンゼルとグレーテル” のお菓子の家をイメージした建物です。
そう思ってみるとクッキーやチョコレートに見えて、とても美味しそうで可愛い!
こちらは新興住宅地の管理人室の予定で、お客様を迎えたり待合室とするためのものだったようです。
とても夢があって素敵です!
今はグエル公園のお土産物屋さんとなっていて、ガウディグッズが売っていました。

シュロの葉をモチーフにした鉄の門、ガウディのこだわり門です。
中々見ることの出来ない門、動きを感じる素敵なデザインだと思いました。
モニュメント大階段
ヘンゼルとグレーテルのお家の前がモニュメント階段になっていました。
お~有名なドラゴンが、迎えてくれているように置かれています。
いろどりのとてもキレイなタイルで出来ていました。
大人気の場所でみんな触って、写真撮影大会!

口からは水が出ていて、噴水になっています。
雨水だめの排出の役割もあったそうで、機能性も考えられています。
下の段には頭が蛇の形をした噴水もありました。

横の壁面はタイル模様のデザインが、とても可愛く造られていました。

デザインの違うタイルの模様が、バライティ豊かで楽しめました。
破砕タイルやガラスの使い方が素敵!
多柱ホール
階段を上がって行くと、たくさんの柱のある場所が見えてきました。
こちらは新興住宅地の市場の予定だった場所のようです。

ギリシャ神殿をイメージしたドーリア様式に柱が、86本もあるのだとか。
スゴイ迫力です!
この列柱は広大な中央広場を支えているようです。
スゴイですよね!
天井は小さいドームになっていて、間には円形のカラフルなタイル模様が施されています。

円形のモチーフは太陽と月を表していて、ガウディの協力者のジュセップ・マリア・ジュジョールによって造られたそうです。
オーストリアの庭
横の階段を上がって行くと、大きな広場に出ます。
こちらは住居を造る予定の場所でしたが、公園となった時の70年代リュイス・リウドーによって花壇が造られました。
オーストリアの木が寄贈されたことから、この名前が付けられているそう。
カラフルなお花や緑いっぱいでヤシの木も上段には見え、とても気持ちいい癒やしの場所でした。
夢は叶わなかったけど、こんな場所のお家って最高だったのではと思ってしまいました。
ラ・ナトゥーラ広場
中央広場に来ると目の前には、波打った彩り豊かなタイル模様のベンチがあります。
座りやすさを考えた機能性と、アート感覚も兼ね備えたデザインになっています。
こちらもジュゼップの協力によって、造られたものです。

みんな座って座り心地の確認と、休憩中!
バルセロナの街も1望出来て、景色も最高!
波打つベンチは色々な柄のモチーフが使われていて、眺めていてもとても楽しい!

たまに写真の右のようなお茶目な柄があって、更に楽しい!
この破砕タイルのベンチは110mもあるそうです。
半端なく壮大なベンチ!
前の広場はラ・ナトゥーラ劇場として知られ、行事用の野外劇場として造られました。
景色が最高の高台
更に階段を上っていくと、緑に囲まれて気持ち良いです。
市街の方向を見てみると・・・何と『サグラダ・ファミリア』が見えています。

さらに先には地中海の海が見渡せます。
わ~~最高に気持ち良いです。
思わず止まって、しばらく眺めてしましました。
ブガデラ(洗濯女)の回廊
広場の階段を左側に降りていくと、石で造られた回廊が見えてきます。
この回廊も丸み帯びていて、回廊の長さと石の迫力あるデザインに圧倒されました。

この土地から出た石で造られた回廊。
傾いたアーチ状の回廊は、力を分散させて支える設計になっているのだそうです。

外向きには控え柱がついて並んでいます。
このうち1つが頭に大きな籠を乗せた女性像があり、洗濯女の回廊と呼ばれています。
残念ながら写真取り損ねていました。(^_^;)
続く回廊はスパイラルな柱になっていて、デザインの凄さに驚かされました。

上はベランダ風になっていて2段階の構造です。
ホントにスゴイの言葉しか出てこないほど、石の持つ力と構造の研究を重ねた大傑作だと思いました。
まとめ
自然から出てきた石や廃材の陶器やガラスを上手くデザインに生かしているのが、ガウディによって素晴らしいものに生まれ変わっていました。
植物や動物などの形からのインスピレーションの凄さと、曲線使いのこなし方がこれまた凄くて
感動の連続!
ガウディの魔法の凄さを体感出来ました。
おまけ
ガウディの家博物館

ガウディが晩年に暮らした家が博物館として、公開されています。
建物の中にはガウディデザインの椅子などの家具や、当時を再現した部屋があるそうです。
今回は見れませんでしたが、5.5€で見ることが出来ます。
『グエル公園』情報
開館時間 8時~20時半(右以外) 7時半~21時半(4月~8月)8時~17時半(10月下旬~2月中)
*時間は季節によって変わりますので、時期になって再度確認下さい。
開館時間以外の開館前と後の時間は、無料で入れます。
*ただし秋冬は暗いのでおすすめ出来ません。
春夏のベストシーズンは事前予約をおすすめ!
*事前予約すると4号線のアルフォンス・デシモ駅から無料のシャトルバスが利用できて便利です。ここから10分位のようです。
今回11月で予約無しで行列待ち時間30分弱で入れました。
*また今回前日に行く予定でしたが、行く朝早く雨が降ったのと直前にスコールがあったので予約してなかったので、直前変更して翌日天気の良い時に行けました。
料金 10€