サグラダ・ファミリアを堪能した後、5分ぐらいのスコールにあいました。

グエル公園は明日の天気を期待して、予定を急遽変更してピカソ美術館に向かいました。

ピカソは好きな画家の一人なので楽しみです。

ピカソ美術館はボルン地区の中世の貴族や大商人の邸宅がある、とても風情のある通りにあります。


この辺りは映画の1場面に入り込んだような、とても素敵な味のある街でした。

実際にピカソ美術館は、貴族の邸宅を改装して造られた美術館だそうです。


ピカソ美術館の出入り口もとてもクラシックで、中世の面持ちです。


大人気の美術館・行列は?


いつも行列が出来ていると噂の美術館です。

事前予約なしで行ってみました。


わ~、行列出来ている~やはり大人気! どうでしょう?

それ程長蛇の列ではないので並んでいたら・・・

15分ほどでチケット買えました。(*^_^*)

入場料は12€でしたよ。

ピカソについて


ピカソは1881年スペインのマラガに生まれて、14歳の時にバルセロナに父親の仕事の関係で移り住みました。

その後1900年にパリ行きバルセロナと行き来して、22歳でパリに移り住んだようです。

1973年91歳で亡くなるまで、絵画の手法は時代とともに変貌しています。

父親は美術学校の教師で、父の影響も大きいと思われます。

父親からすぐにピカソに追い抜かれたと思われるほど、幼少期から天才っぷりを発揮していたようです。

ピカソは、”私は絵の対象を見えるように描くのではなく私が思うように描く” と描くものに集中して、動く対象の曲線のリズムを変形させてピカソ独特の手法で描かれています。

カラフルで勢いのあるタッチが特徴の、スペイン現代美術の巨匠です。

ピカソ美術館は天才ピカソ作品のルーツをたどれる


ピカソ美術館は1963年開館。

ピカソが世に出る前の基礎を築いたスペイン時代の幼少期から、パリ時代の晩年まで4250点を所蔵している。

特に本来のピカソ以前の絵の天才と言われた、少年時代の絵に出会えます。

絵だけではなく彫刻、陶器、版画など様々なピカソ作品に出会え、ピカソの画風の変貌を1日にして見ることが出来る所です。

ピカソ美術館の気になる作品


ピカソ美術館で気になった絵を紹介します。

ピカソ美術館は1部撮影不可のものもありましたが、フラッシュ無しだと撮影可能でしたよ。

『科学と慈愛』 1897年

16歳の時の少年時代の作品。

え、ピカソの絵?と思えるほど・・・すでに驚きの天才的な絵画。

伝統的な写実的手法で描かれた油絵の人物画。

誰が見ても何も言わなければ、ピカソの絵と想像すら出来ないですよね!

佳作や金賞などの賞を取った、ピカソの記念すべき1枚です。

“私は子供の頃はまるでラファエロのように描いた” とピカソ自身が言っているほど少年のピカソは早くから天才的な絵画を描いています。

『マルゴット』 1901年

20歳の時のパリでの作品。

パリでの影響を受けながらピカソらしさが出始め、有名になるきっかけとなった絵のようです。

バックの鮮やかな点描画法は、ゴッホの影響でしょうか?

『ラス・メニーナス』 70代


ピカソは、ベラスケスの『ラス・メニーナス』をキュビズムで再構築した手法で描いています。

このシリーズはピカソの晩年の大傑作で、何と57もあるそうす。

左側ベラスケスのラス・メニーナス 右側ピカソのラス・メニーナスシリーズ

『ラス・メニーナス』の抜粋作品ご覧下さい!

カラーバージョン

モノクロバージョン

本物と比べて見るとピカソの独創性が見れて、とても面白いですよね。

ちなみに本物のベラスケスの『ラス・メニーナス』はマドリードのプラド美術館で見る事が出来ます。

私の気になった作品

その他気になった作品たちは~

独特の発想力で1枚の絵に動きと、モデルさんの表情とイメージが伝わってきます。

え~!と思ってしまいますが、どこか暖かく優しさを感じ惹かれてしまいます。

陶器の絵もたくさん残されていて、発想豊かでとても楽しめました。

街の中のピカソ

街の中にもピカソの作品を見れるところがあります。

カテドラル前のノバ広場にある、カタルーニャ建築家教会の壁画です。

カタルーニャの民族舞踊や、祭りの様子が描かれています。

この壁画があるだけで、街にポップで楽しい雰囲気が生まれています。

~番外編~ピカソ美術館は貴族の邸宅


ピカソ美術館は貴族の邸宅だったって事が感じられる、インテリアの1部をご紹介します。

シャンデリアと階段の手すり部分も、豪華で素敵です。

思わずインテリアも目に入ってしまい、こちらも楽しめます。


まとめ

ピカソ美術館の作品たち、いかがでしたでしょうか?

実際に行くとピカソの生涯の絵日記を見ているようで、とても楽しめました。

知らなかった少年時代の絵や陶器、ラフスケッチなど・・・

それぞれの時代で影響を受けたことが新たなピカソの独創性を生み出し、変化していった様子が1日で感じられとても感慨深い時間でした。

ピカソ美術館の基本情報

開館時間 3/16~10/31 月 10時~17時 火~日 9時~20時半 木 21時半まで
     11/1~3/15  火~日 9時~19時 木 21時半まで

休日 11/1~3/15の月 1/1 5/1 6/4 12/25

料金 12€ 学割 7€ 企画展込 14€ 学割 7.5€

無料日 第1日曜終日 木曜18時~

場所 地下鉄4号線 ジャウマ・プリメ駅徒歩5分

*料金、時間など変更される場合がございます。